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2025年10月4日 : 第3回米産業・米市場取引に関する懇話会ご案内(11月5日水曜開催)

7年産米の収穫が佳境ですが、令和の米騒動が新たな段階に突入しました。

産地では3万円前後の集荷合戦が続き、消費者価格の高騰による需要減、輸入米増加及び米菓、酒造業者の原料米の価格高騰、不足、輸出拡大の減少等、様々な課題が深刻化し、7年産米の需給・価格の見通しは、非常に流動的になっています。農水省も米需給見通しの誤りを認め、米の増産と輸出拡大等の転換を提起しました。米・水田農業政策も流動化しています。

今回は、米需要の構成部分であり、主食用米価格高騰の悪影響を受けている米菓、酒造業者等向けの加工用米及び輸出米に焦点を当て、米の需給・価格動向及び今後の政策課題を検討する第3回「米産業・米市場取引に関する懇話会」を11月5日(水)に以下のテーマにて開催します。

  • 第1報告「今後の米・水田農業政策の方向」:渡辺 好明 氏 (新潟食料農業大学 名誉学長)
  • 第2報告「加工用途米の価格・需給の動向・見通し」:大嶋 衛 氏 (全国米穀工業協同組合 理事長)、小林 晴仁 氏 (岩塚製菓(株) 常務取締役)、日本酒造組合原料米委員会
  • 第3報告「当業者の現物受渡ニーズへの対応」:堂島取引所

第1報告は、我が国政策の総括、各国の動向を踏まえた今後の課題の総括的な提起です。

第2のテーマ、報告は、主食用米とともに重要な米需要構成要素であり、価格高騰の悪影響を最も受ける加工用途米、原料米に焦点を当て、その価格・需給の動向・見通しと課題、業界の存立条件についての報告と議論です。
この課題は、今後の米増産、輸出拡大等の米・水田政策の改革の方向の重要な論点であるため、特に、生産者、消費者、実需者も納得できる価格・所得政策等を議論したいと思います。

第3報告では、堂島コメ平均を活用しての現物取引でのリスクヘッジの提 案をします。

ご多忙中かと存じますが、多くの方々のご参加をお待ちしております。

【開催要領】
  1.日時:令和7年11月5日(水)13時30分~16時
  2.場所:日本農業研究所会議室(1階)
    〒102-0094 千代田区紀尾井町3番29号
  3.定員:50 名(会場参加者、リモートも可)
  4.資料代:2,000 円
  5.申込先:https://forms.gle/pt7vFSjZAUtgnxrL8
        (QRコードからもアクセスできます)
    E-mail: info@apcagri.or.jp (竹井、吉田)
    Tel: 03-5213-4330 Fax: 03-5213-4331

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