のびゆく農業:No.1029-1031:ローカル・フードシステム
・Martinez, Steve, et al. Local Food Systems: Concepts, Impacts, and Issues, ERR 97, U.S. Department of Agriculture, Economic Research Service, May 2010. 原文PDF)
■発行:2016年7月15日
■解題:三石 誠司・鷹取 泰子→解題等(PDF)を読む(本編の一部を無料でご覧頂けます)
■翻訳:三石 誠司・鷹取 泰子
■対象:アメリカ
■ページ数:124p.
■在庫:あり
■目次:
- 解題/はじめに…2
- ローカル・フードシステム…7
- 1.イントロダクション…7
- 2.ローカル・フードとは何か…10
- 3.ローカル・フードのサプライヤーの特徴…33
- 4.ローカル・フードの需要の特徴…49
- 5.ローカル・フードを支える政府プログラムおよび政策…59
- 6.ローカル・フードマーケットの利点:その根拠についての概観…71
- 用語…87
- 別表…91
- 参考文献…104
■解題より:
本稿は、2010年5月に米国農務省経済調査局(USDA-ERS)のスティーブ・マルティネス(Steve Martinez)他による報告書“Local Food Systems:Concepts, Impacts, and Issues”の全訳である。ローカル・フードシステムに対する関心は、わが国でも年々高まっており、全国各地で地場産の食材や、それを加工した形で「地元」をアピールした動きが活発になっている。
キャッチフレーズとしての「地産地消」、「地域ブランド」、「六次産業化」などの言葉が氾濫する中で、生産者、食品企業の関係者、行政、そして消費者が自分達の居住している地域を再認識し、そこで作られている農作物や地域の食材の生産から加工・流通・消費に至る仕組み、つまりフードシステムを少しでも身近なものに感じているとすれば、それにこしたことはない。
しかしながら、現実の世の中はそれほど単純ではなく、ローカルへの関心が高まりつつも、グローバルなマーケットからの圧力も強い。また、余りにもローカルを強調し過ぎたために、地域名称をそのままブランド名とし、消費者には地域名称以外に何が他と異なるのか不明な事例も数多く出てきている。
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