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のびゆく農業:No.1051:次期CAP改革:CAP戦略規則案の説明覚書

のびゆく農業1051

■原文:
・European Commission「“Proposal for a REGULATION OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL establishing rules on support for strategic plans to be drawn up by Member States under the Common agricultural policy (CAP Stra-tegic Plans) and financed by the European Agricultural Guarantee Fund (EAGF) and by the European Agricultural Fund for Rural Development (EAFRD) and repealing Regulation (EU) No 1305/2013 of the European Parliament and of the Council and Regulation (EU) No 1307/2013 of the European Parliament and of the Council”」(COM(2018) 392 final, 1 June, 2018)

■発行:2021年3月15日

■解題・翻訳:平澤 明彦→(本編の一部を無料でご覧頂けます)解題等(PDF)を読む

■対象:EU

■ページ数:50p.

■在庫:あり

■目次:

  • 解題
  • 次期CAP改革:CAP戦略規則案の説明覚書
  • 1.提案の背景
  • 2.法的根拠、補完性および比例性
  • 3.事後評価・利害関係者協議・影響評価の結果
  • 4.財政上の影響(implications) 
  • 5.その他の要素

■解題より:

今回取り上げるのは、EU共通農業政策(CAP)の次期改革にかかる提案の全体像とその立案過程を説明した公式文書である。

欧州委員会は2017年11月に次期CAP改革の概要構想「食料と農業の将来」(The Future of Food and Farming, COM (2017) 713)を提出した。それを元に具体的な施策の検討が進み、翌2018年の6月1日には改革の詳細を定める3つの規則案についてそれぞれ提案文書を公表した。各提案文書は規則案に「説明覚書」(explanatory memorundom)と予算書(Legislative Financial Statement)を加えた構成となっている。今回訳出したのはこれらのうち「CAP戦略計画規則」提案文書(COM(2018)392)の説明覚書である。

説明覚書は提案文書の冒頭に置かれた説明書である。その内容は3つの提案文書でほぼ同じであり、次期CAP改革の経緯と考え方、施策の概要、3つの規則案の要点、それに影響評価についても記されている。次期CAP改革とその規則案の審議に必要な情報をまとめたものと考えてよいであろう。分量は原文で15頁と比較的短くまとまっている。最終的な規則にはこうした説明覚書が含まれないので、この文書は欧州委員会による包括的な解説として貴重である。また、EU内の手続きにかかる記述を含んでおり、そこからEUにおける政策形成の様子をうかがうこともできる。

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