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のびゆく農業:No.1059-1060:米Vesting再審査2021(オーストラリア米産業と法的規制の現状と課題)

・米Vesting再審査2021(オーストラリア米産業と法的規制の現状と課題)


■発行:2023年8月15

■解題・翻訳:吉田 俊幸(農政調査委員会)

■対象:オーストラリア

■ページ数:85p.

■在庫:あり

■目次:

解題
米Vesting再審査2021
報告の概要
1.序論
2.米Vesting政策の利益と費用の評価
3.Vestingに関する利害関係者との協議と見解
4.輸送規模に関連しない事項
5.輸送規模
6.輸出価格プレミアム
7.輸出価格プレミアムの検証
8.他の利益と費用
9.答申

■解題より:

本稿は、2022年月にオーストラリアNew South Wales(NSW)州政府の第一次産業省が公表した「 Rice Vesting Review 2021」(10章124頁、補を含めると162頁)の要訳である。法律に基づく再編成の期限前(2022年6月30日)に、現在のVestingの存続について、NSW州政府は評価に基づく決定が求められている。米Vesting再審査は、Vestingの費用と便益及び業界と広い地域社会への純利益及び米Vestingが、競争環境と生産性を増進する国際的政府間協定との適合性を検討した。


今回の再審査の主要な論点は、価格プレミアム(EPP)と運送量による規模の利益(FSP)の評価である。同時に、サンライスの事業内容、方式、実績と課題の検証である。さらに、定量的・定性的分析により、米Vestingに関する費用・便益及び生産者や地域社会への全般的な影響が考察された。Vestingによる純利益の計測には、過去の方法とは異なる方法が採用され、以前の分析より改善された。
 さらに、現行のVestingの政策とは異なる様々な別の政策が設定された場合のNSW米産業に関する経済的影響を計測・評価している。これには、国内と輸出に関するVesting協定の全ての規制を撤廃するシナリオを含んでいる。以前の再審査は、海外での競争市場でサンライスが実現した価格のみを比較していた。
 今回の再審査では、ACTとVestingにより規定されたサンライスの事業方式(米の所有権移転、共同計算による精算方式、シングル・デスク等)の実態と課題を検討している。さらに、各輸出市場での価格プレミアムの存在を様々な要素から検証し、サンライスが輸出価格プレミアムを実現に必要な市場支配力や製品の位置づけ、ブランド力、製品の品質という別の要素も分析している。


今回の再審査は、Vesting協定とSEELに関連する制度及びその要であるサンライスの輸出独占を含めた事業、組織及び輸出先等の現状と課題について、分析し、その是非を検討している。同時にVestingの支持者と反対者の意見と提言を公平に提示している。オーストラリアの米産業、制度、輸出、生産者の現状と課題について、基礎的な資料となっている。報告書に沿ってオーストラリア米産業、米Vestingの基本的な制度とサンライスの事業と役割を紹介し整理する。

 

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