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2024年7月22日 : 「第12回米産業懇話会」のご案内

 盛夏の候 皆様方におかれては、益々ご清祥の段、お慶び申し上げます。
 「米産業懇話会」は、我が国の水田農業・米産業の存立条件と課題について、様々な立場と多様な意見をもつ有識者、業界関係者の参加による自由な議論の場として一昨年より12回開催し、その記録を2冊発行しております。
 第13回は「米穀流通2040ビジョン」を全国米穀販売事業共済協同組合 理事長 山﨑元裕氏に報告をお願いしました。
 2040年の主食用米需要量は、現在2024年の691万tから493万tへ200万tの減少(農水省推計)であり、その需要量に基づいて米の生産削減を推進するならば、米産業・水田産業の存立が困難となります。全米販の発表した「ビジョン」では、「現実的シナリオ」(最悪の予想図として、2040年の米需要量を、農水省の推計より100万t少ない375万tと想定した)により、米卸業界のみならず日本の米産業・水田農業の存立が危機になると警鐘を鳴らしました。魅力的な米穀流通をめざす「野心的シナリオ」では、需要拡大(輸出等)、生産支援、流通改革等を通じて40年の米国内消費量を722万tに拡大する方策を提起しました。
 「野心的シナリオ」は、米産業・水田農業が魅力的な産業となるとともに食料自給率向上等への政策的な転換を提起し、示唆に富む内容であります。
 「ビジョン」の趣旨を学び、「基本計画」の作成及び米・水田農業・食料政策に反映させることが、重要な課題であります。
 時節柄、ご多忙のこととは思いますが、是非、多くの方々のご参加をお待ちしております。

 

 報告 「米穀流通2040ビジョン」

 全国米穀販売事業共済協同組合 理事長 山﨑元裕氏

 1 日時:令和6年8月19日(月) 13時30分~15時30分

 2 場所:日本農業研究所会議室(1階) 
      〒102-0094 千代田区紀尾井町3番29号
 3 定員:先着50名(リモートも可)
 4 会費:2,000円(資料代含む)
 5 申込先:一般財団法人農政調査委員会のメールアドレス等まで
   E-mail: info@apcagri.or.jp  竹井、吉田
   Tel: 03-5213-4330 Fax: 03-5213-4331

 

開催案内(PDF)

参加申込書(Word)

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