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2024年10月9日 : 11月7日開催 第15回「米産業懇話会」のご案内

 猛暑と天候不順が終わり、短い秋がやってまいりましたが、皆様方におかれては、益々ご清祥の段、お慶び申し上げます。

 「米産業懇話会」は、我が国の水田農業・米産業の持続的な発展の課題について、様々な立場と多様な意見をもつ有識者、業界関係者の参加による自由な議論の場として、一昨年より14回開催し、その記録を2冊発行しております。

 第15回は「農業・農村の持続的な発展と多様な担い手」の演題で堀部 篤氏(東京農業大学国際食料情報学部教授)に報告をお願いしました。

 日本農業は農業労働力の高齢化、農地の減少等に直面し、農業の持続的発展が課題となっています。現在、構造政策として農地流動化(離農促進)と農地集積(規模拡大)を推進されています。現状の経営面積、農業所得水準によって、政策目標の担い手が決まっています。その担い手に対して、補助金等の施策が集中しています。しかし、担い手を固定的にとらえる手法は必ずしも農業・農村の持続的な発展につながりません。このような構造政策は生産調整とともに50年以上を継続し、水田農業の縮小再生産をもたらしています。

 堀部氏の報告は、実態調査と統計分析にもとづいて、まず、後継者の有無が経営の持続性と発展に影響しており、やや小規模、中規模経営(兼業農家を含む)も後継者の存在により経営面積を変動させ、担い手が入れ替わることを実証し、その視点からの政策転換が必要なことを提起します。

 報告は、水田農業を中心とする農業・農村の持続的な発展に示唆を与える内容と期待されます。

 時節柄、ご多忙のこととは思いますが、是非、多くの方々のご参加をお待ちしております

 

 報告 「農業・農村の持続的な発展と多様な担い手

              東京農業大学国際食料情報学部教授 堀部 篤氏

 補足報告 農政調査委員会事務局

 

 1.日時:令和6117日(木) 1300分~1500

 2.場所:日本農業研究所会議室(1階) 

      〒102-0094 千代田区紀尾井町3番29号

 3.定員:先着50名(会場参加者、リモートも可)

 4.資料代:2,000円

   なお、米先物取引情報交換会参加者は無料

 5.申込先:https://forms.gle/pt7vFSjZAUtgnxrL8

   (QRコードからもアクセスできます)

    E-mail: info@apcagri.or.jp (竹井、吉田)

    Tel: 03-5213-4330    Fax: 03-5213-4331

 

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