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のびゆく農業:No.1017:2014-2020年に実施されるCAP改革の概要

nobinou1017

■原題:
・European Commission (2013) “Overview of CAP Reform 2014-2020”, Agri-cultural Policy Perspectives Brief, No5, December.

■解題:平澤明彦→解題等(PDF)を読む(本編の一部を無料でご覧頂けます)

■翻訳:平澤明彦

■対象:EU

■ページ数:43p.

■在庫:あり

■目次:

  • 解題…2
  • 2014-2020年に実施されるCAP改革の概要…25
  • ブリーフ前文…25
  • 本文…26
  • 1. はじめに…26
  • 2. 課題と目標…26
  • 3. CAP予算…28
  • 4. 政策と支出の変化…29
  • 5. CAPの新たな特徴…31
  • 6. 改革の主要な目標にどう対処しているか…32
  • 今後の手続き…42

■解題より:

  今回翻訳したのは、European Commission (2013) “Overview of CAP Reform 2014-2020”, Agricultural Policy Perspectives Brief, No5, December.である(以下では「概要」と呼ぶ)。

 まずこの文献の性格について述べておきたい。Agricultural Policy Perspectives Briefは名前のとおり、CAPの政策的側面や展開について分析的な視角から論じる冊子のシリーズであり、CAPの将来に関する検討に資することを念頭に置いている。刊行主体は欧州委員会である。ただし表紙に明記されている(今回の翻訳では先頭に掲載した)とおり、その内容は必ずしも欧州委員会の公式見解ではない。とはいえ欧州委員会はCAPの立案主体であり、しかも一連の冊子の連絡先は農業総局の農業政策分析・予測課である。したがって本冊子は、今般のCAP改革に関する信頼性の高い解説であるとともに、立案者達の見方を伺い知ることのできる貴重な情報源でもある。

 「概要」はシリーズの第5号であり、2013年12月にCAP改革の主要な欧州議会・理事会規則が成立したことを受けて同月に刊行された。それ以前の第1号から第4号まではいずれもCAP改革に関する規則案の提出(2011年10月)より前の2011年1月に刊行され、内容はそれぞれCAP改革の長期的方向、直接支払いの将来、市場施策の将来、農村振興政策の将来であった。したがって既往の第4号までは、今般のCAP改革へ向けた議論のためのものとみることができよう。それから2年近くを経て登場した本号は、新しいCAP改革の施策を紹介するにとどまらず、1992年以降のCAP改革と対比した理念や方針の変化を強調し、その中で各施策の意義を説明している点に特色がある。新たな改革の意義が自ずとわかる構成になっており、また改革の全体像がよく見渡せる。2013年改革の考え方を手短に理解する上では良い文献と思われる。

…続きは→解題等のPDFでご覧ください
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